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我が家の洗濯担当は僕なのですが、奥さんの「天日干し信仰」との闘いには大変な時間がかかりました。
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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第982号●2024年4月23日(火)
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読者さん、こんにちは。
今日はたまたまFaceBookで「洗濯」に関する話でやりとりがあったので、その話に刺激を受けて、ちょっと洗濯に関するノウハウのお話をしたいと思います。
我が家では僕が自宅営業で自宅で作業しているので、洗濯担当は僕なわけです。なので洗濯に関しては、もう10年以上、ああでもない、こうでもないと試してきた過程がありますので、「この方法がベスト」というのがいろいろあるんです。
で、その中でも一番重要なのが、前に少し書いたこともありますが、洗濯において「風呂水洗いはやってはいけない無用の長物だ」という話なんですね。
これ、なかなか理解されないんですけど、理屈をはっきり説明すると、「洗濯は皮脂を洗い落とすこと」が目的なのに、風呂水は「皮脂が大量に溶け込んだ水」だからです。風呂水では皮脂を洗い流す「すすぎ」自体、できるはずがないんですね。根本矛盾なわけです。
実際、洗濯機の取り扱い説明書には、
●風呂水をご利用の場合は、「すすぎ」の回数を一回増やしてください。
と、書いてあります。「なんじゃそりゃ!」でしょ?
これ、我が家が大阪から奈良の山奥に引っ越した際に、洗濯機が大型で、なおかつ少し故障もしていて、引っ越し先の洗濯機を置く場所には置けそうになかったので買い替えたのがきっかけなんです。
風呂水ホースも購入したし、新しい洗濯機だし、これは一度キチンと説明書を読んで風呂水洗濯について考えないといけないな、と思ったからなんですね。
説明書で風呂水洗濯の項目をじっくり読むと、いろいろイラスト付きで説明はしてあるんですけど、とにかく最後に小さく
●風呂水をご利用の場合は、「すすぎ」の回数を一回増やしてください。
とは書いてあるわけです。
え? すすぎの回数は減らせないわけ? え? どういうこと?
と呆然としました。
で、そこから洗濯に関する学習熱が一気に高まりまして、ネットの情報を調べたり、クリーニングのプロが書いた本を読んだりしていったわけです。
そうすると、洗濯のプロ、クリーニング屋さんの話が、とにかく目ウロコの話のオンパレードでして、とにかく洗濯に関する「常識」自体が根本から間違っているわけです。
その中でも強固な思い込みで一般化されているのが
●部屋干しをすると衣類が臭う。天日干しで殺菌すれば臭わない。
という間違った「信仰」なんですね。
もう、これが本当に根強く一般に信じられていて、うちの奥さんなんかは「天日干し教の教祖様か!」というくらい天日干し信者だったので、本当に「正しい洗濯の方法」を定着させるまでに、ものすごく時間がかかりました。
そもそも、洗濯物の「臭い(におい)」というのは、洗濯物についた「皮脂」のたんぱく質が腐ってアンモニアに変質し、それが臭っているわけです。
だから、天日干しをすれば殺菌効果はありますから、この「腐るスピード」とか「腐る量」とかは減らせるかも知れませんが、そもそも服に「皮脂」が残っていなければ、もともと「腐るもの」がないのだから臭いを発生させないわけです。
しかも、太陽の殺菌効果というのは、紫外線による殺菌効果なので、別に直射日光の中に衣服をさらす必要自体がなく、「明るい窓際での乾燥」で充分殺菌効果は得られるんですね。
しかも、もうひとつ言うなら紫外線は曇りの日でも降り注いでいる透過性のたかい波長ですので、雨の日でも曇りの日でも、それなりに明るい窓際に干せていれば、家の外で天日で干す意味はまったくないのだそうです。
逆に直射日光は衣類にダメージを与える上に、黄砂などの汚れを付着させる原因にもなるので、クリーニングのプロは、そもそもすべて部屋干し・内干しなのだそうです。
たとえばエアコンの効いた室内だとエアコンのおかげで湿度が低くなっているので、エアコンをかけて窓際に干しておけば速く乾くし殺菌もされ、汚れの付着も雨の心配もいらない、ベストの干し方、という話になるわけです。
だから、本当に衣服の臭いを取ろうと思ったら、
●すすぎの回数を増やすかすすぎの水の量を増やす
●天日干しにしないでエアコンの効いた室内干しにする
ということをやらないといけないわけです。
これ、
●風呂水洗いをして節水する
●天日干しをして衣類を殺菌する
というやり方と完全真逆なんですよ。
なので、節水したいから風呂水洗い、臭いのは嫌だから天日干しで殺菌! という「天日干し信者」であったうちの奥さんを説得するのは、並大抵ではなかったのです。
ということで、この「説得の過程」の話は長くなるので、また明日。
今日のメルマガは、ここまでです。
ではでは、また。
--------------[KID'S SIGNAL No.982 -了-]---------------