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「天日干し信者」を洗脳から解くには最低でも1年以上かかるとい覚悟してください。

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[KID'S SIGNAL] キッズシグナル●第983号●2024年4月24日(水)
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読者さん、こんにちは。
昨日は、うちの奥さんが「天日干しをすれば衣類の臭いはなくなる」という「神話」を信じ込んでいて、こういう信者を、

●臭いを断つために、洗濯機のすすぎの水量を増やす

というやり方を信用させるには、ものすごく説得に時間と手間がかかる、という話をしました。
今日は、その話の続きをやります。

まずそもそも、衣類が臭うというのは、

●衣類に皮脂が付く

●洗濯しても皮脂を落としきれなかった

●衣類に残った皮脂のタンパク質が腐ってアンモニア臭を放つ

という流れで起きる事柄です。
なので、

(1)洗濯で皮脂を洗い落としきれれば皮脂が残らず臭いは発生しない
(2)臭くなった衣服は皮脂が腐った後なので、天日干しの殺菌に効果はない

という2つの科学的な事実認識が必要なんです。

ところが、どうにも、天日干し信仰のある人は、そのほとんどがそうなんですが、

● × 臭ってる衣類も天日にさらせば殺菌されて臭いは減る

と思ってるみたいなんですよ。

いや、それ、無理やから。間違ってます。

●臭う衣類の臭いとりは、何度も洗って(腐った)皮脂よごれを「落としきる」以外に方法はない。

のですよ。
夏場の暑い時期にDIYを連続して何日もやって、汗だらけになった作業着を、ついうっかりほったらかして臭くなってしまったものを、
●何度も何度も洗濯することで臭いを取った
という経験があるので、これは確実に確信をもって語れるわけです。

でも、うちの奥さんは「天日干し信仰」があるので、いくらこういう事実を突きつけても、自分で何度も洗ってないので、いまいち実感が持てないわけです。

で、この「衣類の臭い」の問題は、実は風呂水洗いなどをすると、「ずっと皮脂が衣服に残り続ける」ので、その皮脂が残ったままの衣類を、衣替えの季節にタンスの奥などにしまいこんでしまうと、次に着るまでに1年近い期間が必要になるわけです。

いやまぁ、夏の「終わり」にしまいこんだら、次に出すのは夏の「はじめ」なので、実際には9か月とかですけどね。

ともあれ、9か月たったら服を取り出したときに、何やらかび臭い臭いがする。
それが皮脂汚れの残った服の特徴なわけです。

で、うちの家は田舎の山奥なので、けっこう押し入れなどの湿度も高いんです。
だから、この「衣替えの時のかび臭いニオイ」は仕方ないものなのではないか? と思いかけていたんです。

でもね、当たり前の話ではありますが、洗濯の時に

●風呂水は絶対に使わず(風呂水ホースは捨てました)
●すすぎの回数を絶対減らさず
●洗う時の水量設定を「多め」にする

ようにしたら、おそらく「皮脂汚れ」そのものを徹底排除できたらしく、もう衣替えの時に臭いニオイに悩まされることはなくなったわけです。

これが、「いつのまにか」起こるわけで、気が付いたら「あれ? ニオってない」という感じなので、とにかくしつこく「水の量を増やして洗う」というのを続けるしかないわけです。

で、水の量さえ増やせば確実に臭いはなくなっていきます。

なので、水量を増やして一年とか、そのくらい経ってからは、もう何も言わなくなりました。
それまでは「水量を増やせばニオイがなくなる」とは全然信じてなくて「天日干ししないとダメ。天日干ししないでニオイがなくなるはずがない」と信じ込んでたわけですけど、僕は一切外干しをしませんでしたから。

なので、衣替えの時に臭わないという体験をしてはじめて、うちの奥さんも信用したというか、いつのまにか「天日干ししないと殺菌できてないんと違うの?」とか聞いてくることはなくなりました。(それまではずっと質問をしてきてたんですけどね。)

ということなので、こういうことは実績が重要なのだなぁと良く分かりました。
実績が生まれるまでの何か月もかかるというのは辛いんですが、最近はうちの奥さんも洗濯のやり方を学んでくれて、風呂場で干し物をするための「除湿乾燥機」を購入してくれたので、かなり助かっております。

ということで、洗濯に関することは「衣替え」までのロングスパンで考えないとダメなんだなぁ、という話でした。

今日のメルマガはここまで。ではまた明日、お会いしましょう。


--------------[KID'S SIGNAL No.983 -了-]---------------


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